1: :2014/01/22(水) 19:44:16.74 ID:
ミステリー好きなら、ミステリー小説において譲れない条件みたいなものを持ってると思う。
それを全部合わせて、ミス板住人の十戒や二十則や九命題みたいなものを作ってみよう。

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2:2014/01/22(水) 19:46:58.90 ID:
ノックスの十戒


1:犯人は物語の当初に登場していなければならない
2:探偵方法に超自然能力を用いてはならない
3:犯行現場に秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない(一つ以上、とするのは誤訳)
4:未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない
5:中国人を登場させてはならない (これは中国人という意味ではなく、言語や文化が余りにも違う他国の人、という意味である)
6:探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない
7:変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない
8:探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない
9:“ワトスン役”は自分の判断を全て読者に知らせねばならない
10:双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない
3:2014/01/22(水) 19:50:36.92 ID:
ヴァンダインの二十則
1:事件の謎を解く手がかりは、全て作中にはっきりと記述されていなくてはならない。
2:作中の人物が仕掛けるトリック以外に、作者自身が読者を騙すようなトリックを仕掛けてはならない。
3:ストーリーを読み解く上で意味のないラブストーリー的要素を登場させてはならない。
4:探偵自身、または探偵役に該当する人物が犯人に急変してはならない。これは読者を騙すアンフェアな手である。
5 作中で起きる事件は論理的な推理・考察によって解決されなければならなず、偶然・暗号・または唐突なる犯人の自供によって真相が暴かれることがあってはならない。
6:探偵小説には必ず探偵役が登場しなければならず、その探偵役または関連する人物によって謎解きが成されなければならない。
7:死体を登場させなければならない。殺人無き長編小説では読者は興味を示さないだろう。
8:占いや心霊術、読心術などで事件の真相が暴かれてはならない。
9:探偵役は一人が望ましい。複数居ては事件の考察が分散しやすくなり、読者の混乱を招くことになる。
10:犯人は物語の中で重要な立ち位置にある人物でなければならない。物語の終盤で初登場した人物が犯人となるのはアンフェアである。
4:2014/01/22(水) 19:52:19.78 ID:
11:端役の使用人が犯人であってはならない。そのような立ち位置の人物が犯人ならば小説にするほどの価値は生まれない。
12:いくつ殺人事件があっても、真犯人は一人でなければならない。但し端役の共犯者がいてもよい。
13:探偵が登場する作品においては、秘密結社など非合法の組織が犯人役であってはならない。組織が犯人では金銭などの援助を受けられる為アンフェアである。
14:殺人の方法及び、それを暴く探偵の捜査方法は合理的かつ科学的でなけばならない。例えば殺人の方法が毒殺の場合、未知の毒薬を使ってはならない。
15:事件の真相を暴く為の手がかりは、作中の探偵が明らかにする前に全て読者に提示されなくてはならない。
16:ストーリー展開に影響を及ぼさない描写や文学的表現は省略すべきである。
17:プロの犯罪者を犯人にしてはならない。一般人に収まらない犯罪者なら警察が片づけるべきであり、読み物なら一般人に推理できる犯罪者が望ましい。
18:事件を犯人の事故死や自殺で終わらせてはならない。このような終わらせ方は読者にとっては詐欺である。
19:犯罪の動機は個人的なものでなければならない。組織的な動機や陰謀の類ならばスパイ小説で書くべきである。
20:既存の推理小説で使い古された手法は使うべきではない。以下に一例を記述する。
 ・犯行現場に残されたタバコの吸殻と、容疑者が吸っているタバコを比べて犯人を決める方法。
 ・インチキな降霊術で犯人を脅して自供させる。
 ・指紋の偽造
 ・替え玉によるアリバイ工作
 ・番犬が吠えなかったので犯人はその犬に馴染みのあるものだったとわかる。
 ・双子の替え玉トリック。
 ・皮下注射や即死する毒薬の使用
 ・警官が踏み込んだ後での密室殺人
 ・言葉の連想テストで犯人を指摘すること。
 ・土壇場で探偵があっさり暗号を解読して、事件の謎を解く方法
5:2014/01/22(水) 19:53:45.53 ID:
チャンドラーの九命題

1. 初めの状況と結末は納得できる理由が必要。
2. 殺人と操作方法の技術的な誤りは許されない。
3. 登場人物、作品の枠組み、雰囲気は現実的たるべし。
4. 作品の筋は緻密につくられ、かつ物語としてのおもしろさが必要。
5. 作品の構造は単純に(最後の説明が誰にもわかるように)
6. 解決は必然的かつ実現可能なものに。
7. 謎解きか暴力的冒険談かどちらかに。
8. 犯人は罰を受けねばならない。
9. 読者に対してはフェアプレイを(データを隠してはならぬ)
6:2014/01/22(水) 22:12:20.96 ID:
はあん
7:2014/01/23(木) 18:48:18.85 ID:
ちなみに
>>1
が正月に考えた20則は

1:事件の謎を解く手がかりは、全て作中にはっきりと記述されていなくてはならない。
2:探偵方法に超自然能力を用いてはならない
3:犯人は物語の中で重要な立ち位置にある人物でなければならない。
4:第一発見者が犯人は当たり前すぎて面白くない。
5:殺人かと思いきや、ただの自殺でしたって真相にしてはならない
6:犯人は頭脳明晰が好ましく、探偵の罠に簡単に引っかかってはいけない。
7:探偵は犯人の自殺を全力で阻止せよ。犯人を死なせてしまう探偵は殺人犯と変わらない
8:犯人役は一人が望ましい。複数居ては事件の考察が分散しやすくなり、読者の混乱を招くことになる。
9:解くのに時間がかかるような暗号や、電卓必須の物理トリック使うな
10:双子や多重人格、秘密の抜け道、作中作は事前に明記せよ
11:館物はなるべく見取り図つけろ
12:なるべく登場人物一覧もつけろ
13:ついでに読者への挑戦状もあると嬉しい
14:動機にもちゃんと伏線を張れ。伏線なしの動機は手抜きとみなす。
15:探偵は物的証拠を示せ。推論のみで犯人指摘しても証拠不十分で不起訴になってしまう。
16:シリーズ物ではない場合、謎を残したまま終わらせるな
17:悪人は罰を受けねばならない
18:叙述トリックは勘や思いつきではなく、論理的に見抜けるものでなければならない。
19:三人称地の文での嘘厳禁
20:夢落ち厳禁

何か意見があれば、聞きたい。
8:2014/01/23(木) 19:04:27.27 ID:
こういったルールを適用していくと、恩田陸さんの作品が
ほぼアウトになるんですよねえ……。
9:2014/01/23(木) 19:26:41.74 ID:
そもそも恩田陸の作品は、ミステリ風ファンタジーだからルールを守る必要はない。
10:2014/01/23(木) 19:56:32.68 ID:
はあ、そうですか。それなら「象と耳鳴り」も
ミステリ風ファンタジーという惹句で売ってほしかったです。
11:2014/01/23(木) 19:59:59.76 ID:
十戒や二十則、
>>7
を見て思ったんだが
a.フェアプレーのミステリとして必要な条件
b.おもしろいミステリとして必要な条件
c.単なる個人の趣味・要望
この3つに分けて考えたほうがいいな

a.に属するものは「伏線を張れ」でまめられる

なにをもって「おもしろい」と感じるかは個人差があるから
自分の中ではb.と思っても他人からしたらc.だろってのがでてくるだろうな
12:2014/01/23(木) 20:59:10.56 ID:
>>11
なるほど、おもしろいミステリとしての必要な条件……。
そう考えると難しいけど、ミステリーであったら萎える展開なら……

○密室殺人と思いきや自殺
○密室と思いきや、扉を開ける際鍵が掛かってるフリをしただけだった。
○不可能犯罪かと思いきや、探偵が見落としをしていただけで実は単純な事件
○実はこれまでの物語は作中作なので嘘をついてもOKとかいう言い訳
○すぐに口を滑らす犯人
>>10
さんが言うように誇張、虚偽のある惹句。
○共犯がいた。
○死んだふりでした。

この辺か。
13:2014/01/24(金) 08:59:58.63 ID:
有栖川有栖「登竜門が多すぎる」に出てくる十戒パロの

7.読者を被害者にしてはならない。(読み終わった時に腹が立つの、あるからなぁ)

は守ってほしいもんだ
14:2014/01/25(土) 18:10:22.64 ID:
これか。
1 警察官を登場させてはならない。
2 探偵は敬語を使ってはならない。
3 犯人は十人未満でなくてはならない。
4 作中で他人のトリックをばらしてはならない。
5 自分のトリックであっても、同じトリックを二度使ってはならない。
6 トリックにロープ、糸、氷、ドライアイス、磁石、鏡、テープレコーダー、ビデオテープ、夫婦茶碗、靴べらを使ってはならない。
7 読者を被害者にしてはならない。
8 作中「五里霧中」という言葉を五回以上使ってはならない。
9 解決編が犯人の告白状で終ってはならない。
10 参考文献に文庫本が混じっていてはならない。
15:2014/01/25(土) 18:14:13.08 ID:
ついでなので、清涼院流水の推理小説の構成要素三十項

一、不可解な謎
二、連続殺人
三、遠隔殺人
四、密室
五、暗号
六、手記(遺書、日記等)
七、見立て(童謡、俳句等)
八、首斬り
九、作中作
十、不在証明(アリバイ工作)
十一、屍体装飾
十二、屍体交換(顔のない屍体、入れ替わり)
十三、アナグラム(欧文・和文)
十四、殺人予告状
十五、意外な犯人
16:2014/01/25(土) 18:15:05.66 ID:
十六、意外な動機
十七、意外な人間関係
十八、ミッシング・リンク(失われた環)
十九、ミスディレクション
二十、ダイイング・メッセージ
二十一、特殊トリック(氷・鏡等)
二十二、物理トリック
二十三、叙述トリック(騙り)
二十四、人物トリック
二十五、動物トリック
二十六、名探偵
二十七、呼称のある犯人
二十八、双子
二十九、色盲の人物
三十、結末の逆転劇(ダミーの犯人)