【ストーリー】
刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を示しており…(「〓(ケモノ)」)。
同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが…(「悪意の顔」)。心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。
驚愕必至の衝撃作。
【著者略歴】
道尾秀介。1975年生まれ。04年「背の眼」でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞、11年『月と蟹』で直木賞を受賞。
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【感想文】
いや~、胸糞悪い話ばっかだな…
鈴虫とか鴉が気持ち悪いなあ。
ミステリーよりホラーに近いのかな。
しかし、道尾秀介は幅が広い。
先日読んだ『片眼の猿』はトリック三昧で凄く愉しめたけれど、この作品は恐怖三昧で愉しめる。
自分は短編の中では『冬の鬼』が最高だね!
胸糞悪い純愛ミステリー。
全ての短編がヤンデレの話だが、誰しもそう言った部分があるので、むしろ恐怖なのかと…。
道尾秀介ってナルっぽいけど、ナルだけあるね~。
by友治の孫
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