
わが国の未来のために
テーマ:ショートショート
某国で政治家と官僚が一室で話をしていた。
「国民の平和ボケにはうんざりだ。敗戦後押し付けられた憲法が悪い」
「そうだ、軍隊を持てないなんて、話にならん。憲法を正しないとだめだ」
「それにわが国は借金だらけだし。間接税を導入してたくさん税金をとらないと」
「このままだと高齢化少子化が進み、ますます税金は減ります。あと年金も問題ですね」と閣僚。
●引用元:「日曜は勝手にショートショート」
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「わが党以外があまりにもふがいないので、政治が動かない」
「ほんとうに」政治家たちは苦笑いした。
「いい手があります」その時ある若い閣僚がおずおずと申し出た。
「○○さん、○○党から飛び出して、別の政党を作るのです」
「はあ、なんだと」
「二大政党制という幻想を国民に抱かせます。
そして国民に新しいことが起きるよう期待させて、失望させる。
そしたらその後の選挙で○○党は圧勝して、あとは憲法改正なり、間接税増税なり簡単にできます。
年金の不払いもうやむやにできます。
とりあえずリセットしたように見せかけて、また○○党の時代が続くわけです」
「なるほど、それはすごいな」
「○○さんが犠牲になるが」
「国のためなら喜んで犠牲になろう。わが国の未来のために」
「わが国の未来のために」
「わが党の未来のために」
●引用元:「日曜は勝手にショートショート」
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