loli-17

探偵はよくすべる

テーマ:ショートショート
 

大富豪が屋敷で殺された。

容疑者は家人たち。

そこに現れた名探偵は関係者を事件現場に集めた。


「さて、これから私が犯人を指摘しますって、してき~。すてき~」

その場に白けたムードが漂った。

そのムードをふりはらうように大富豪の妻が言った。


「なんで現場に集めたの。いくらなんでも狭すぎよ」

大富豪が殺されたのは、大富豪の部屋に隣接する浴室だった。

そこに家人・使用人含めて19人、警部1人、刑事3人、そしてでっぷり太った名探偵1人、計24人がぎゅうぎゅうづめで立っている。


引用元:「日曜は勝手にショートショート」

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「まるでマルクス兄弟の映画のようで、笑えマルクス、くすくす」と名探偵。

その場では誰もくすりともしなかった。

「とにかく早くしてください」と長男。


「いやあ~、もう少しなんですよ、アンデスよ、マチュ・ピチュ遺跡」

誰もが唖然とした顔で名探偵を見た。

「もうちょっと、マチュピチュね」

「さむ~」ついに大富豪の娘が叫んだ。

「サムと言えば、TRF!おお、キター」


名探偵は一瞬白目を剥いたが、すぐに正気に戻った。

そして

「おお、見えた。犯人はあなたです」と、大富豪の妻を指差した。

「ば、ばか言わないでよ。何を証拠に」

「彼が言うなら、あなたが犯人です」と警部が断言した。


「な、なんで」
「過去に戻って、あなたが殺したのを見たんですよ」と名探偵は言った。

「は、意味わかんない」

「彼はすべりまくりの発言で過去にタイムスリップして殺人を見てくるタイムスリップ名探偵なんです」と警部は真面目な顔で言った。

引用元:「日曜は勝手にショートショート」


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