※ このショートショートはKAZE OKE からアイディアが浮かびました。
あと最近読んだ本で、妻が事故死した朝に妻とケンカした話がありましたが、タイトルも作家も忘れてしまいました…。
あれから3年たったが、いまだに心の傷は癒えない。
妻の事故死は、私からすべてを奪ってしまった。
しかしいまだに心を痛めているのは、あの朝、どうしてあんなことを言ってしまったのか、ということ。
妻との最後の会話が、妻を傷つける言葉だったのだ。
妻の悲しそうな顔が私の脳裏から消えない。
●引用元:「日曜は勝手にショートショート」
大富豪が屋敷で殺された。
容疑者は家人たち。
そこに現れた名探偵は関係者を事件現場に集めた。
「さて、これから私が犯人を指摘しますって、してき~。すてき~」
その場に白けたムードが漂った。
そのムードをふりはらうように大富豪の妻が言った。
「なんで現場に集めたの。いくらなんでも狭すぎよ」
大富豪が殺されたのは、大富豪の部屋に隣接する浴室だった。
そこに家人・使用人含めて19人、警部1人、刑事3人、そしてでっぷり太った名探偵1人、計24人がぎゅうぎゅうづめで立っている。